先週日曜日、福島で開催されたPERFECT 第8戦において桒原康裕選手が優勝。
桒原康裕選手は2015年からPERFECTに参戦。8年目にして掴み取った初優勝でした。
TARGETからPERFECTで優勝者が出たのは2017年に優勝した櫛引譲選手以来6年ぶりとなります。
また、この優勝にはとても興味深いエピソードがありました。
桒原選手はこの日初めて使ったバレルで優勝したとのこと。そのバレルは小野恵太選手のSOLO G6 MAXでした。優勝した要因、またなぜSOLOだったのか?そのあたりについてもお話を伺ってみました。
――桒原選手、初優勝おめでとうございます!今のお気持ちを聞かせてください。
桒原康裕選手(以下『桒』):素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。これまで応援して頂いている方々へ、素晴らしい結果報告が出来る事を誇りに思います。優勝の余韻に浸りたい気持ちもありますが、気持ちを切り替えて、次の試合に向けた準備をしたいと思います。
――パーフェクトに参戦して8年目となりますが、優勝するまでどのようなことで苦労しましたか?
桒:試合中の気持ちの浮き沈みを上手くコントロール出来ず、本来の自分自身の力を出せなかったことです。
日々、試行錯誤してきましたが今回は感情的にならずに試合に臨めました。
もう1つは、私生活とプロ活動の両立です。練習時間も限られている中で、スキルを上げて行く事が大変でした。
――今大会は初めてSOLO G6 MAXを使ったとのことでしたが、どういう理由からでしょうか。
桒:ターゲット本社に伺った際、たまたま投げさせて頂いて気持ち良く飛ばせたのがSOLO G6 MAXでした。実はSOLOだと教えてもらうまでどの選手のバレルかわからなかったんです。笑
完全にフィーリングですね。個人的にはもう少し長い方が良かったのですが、バレルの重さ、太さが非常に僕に合ってました。
今回使用したSOLO G6 MAX
――バレル以外で今回変えたことは他にありますか?
桒:試合中の考え方を変えました。いつもの僕なら「100%の力を出し切る」ように臨んでいましたが、今回は「80%の力を出す」ように心がけました。これにより気持ちに余裕が生まれ、落ち着いて戦えました。
――これからへの思いを聞かせてください。
桒:初心の気持ちを忘れず、自分らしいダーツをやり続けていきたいですね。但し、プロである以上は結果が求められますので、日々精進していきたいと思います。
桒原選手は会社員とプロダーツプレイヤー、2足のわらじでダーツと向き合っておられます。
時間がない中でも前向きに努力し続けているからこその結果ではないでしょうか。優勝した瞬間、これまでの色々な思いが混ざり合っているであろう涙にグッと来るものがありました。
本当に素晴らしいダーツでした。これからも桒原康裕選手の応援、よろしくお願い致します!